長期政権のカギ握る「参院」と、動き始めた“議連構想”

長期政権を目指す上で、先述した体調のほかに、構造的な問題として立ちはだかるのが“参院の壁”だ。衆院では3分の2を超える議席を持つ一方、参院では依然として少数与党の状態が続く。当初予算も衆議院は3月13日に可決されたが、参議院では予算委員長ポストを野党が握っていることもあり、年度内成立が叶わず暫定予算を編成。無所属議員や日本保守党の賛成を得て4月7日にようやく成立した。

今後も重要法案の審議が控える中、参院での法案成立には野党の賛成を積み上げる必要があり、難しい国会運営が続くことになる。

こうした中、長期政権に向けた足元固めの動きも始まっているという。

安倍晋三元総理が長期政権を築いた背景には、保守系議員を中心とした議員連盟「創生『日本』」の存在があった。いま高市総理の周辺でも、議員連盟を立ち上げようとする動きが進んでいると大室記者は明かす。

この議員連盟を作る目的は、官邸と党の連携を強化し、高市政権が掲げる政策を推進しようというものだといい、高市総理に近い議員だけで固めるのではなく、自民党全議員に案内される予定だという。

そこで大室記者が注目するのは、この議員連盟の発起人に誰が名を連ねるか、ということだ。初会合は5月にも開かれる予定だとされているが、発起人には自民党幹部や大臣クラスのビッグネームが名を連ねると見られている。

一方で、そこに名前が載っていないことも意味を持つという。「純粋な勉強会ももちろんあるが、永田町では勉強会をただの勉強会と受け取る人はいない」と大室記者が話すように、この議連誕生が党内の政局に繋がる可能性もあるとみられる。

この議員連盟の誕生が、今後も続く高市政権の強固な基盤となるのか、新たな政局を生むきっかけとなるか、その行方が注目される。