韓国の基地反対運動
韓国の米軍基地を巡る住民との衝突は、2000年代以降だけでも目まぐるしい経緯がある。一部を記載する。
【経緯】
2002年… 米海軍基地の有力候補地となった和順港で住民の強い反発が起こり、建設計画を撤回
2005年… 済州島・ウィミ地区で、米海軍基地建設計画が進むも、住民の反対運動で計画中断
2005年… 平沢市・テチュリで、在韓米軍の基地移転に伴う土地接収に住民らが抗議。激しいデモ
2007年… 済州島・江汀村が米海軍基地の候補地に選ばれる。住民の意思を無視した誘致申請に住民の約9割が反対。
2009年… 建設を推進する知事に対しリコール運動が展開される。2016年に基地完成
2017年… 星州基地へのTHAAD配備について、環境問題や中国との関係悪化につながるとして基地への入り口を塞ぐなど抗議活動
RBCは2000年と2001年にも在韓米軍を巡る住民運動を取材している。当時取材したメヒャンニ村は、米軍の射爆場が隣接する村だった。
そこでは米軍機による訓練が日夜行われ、1951年の射爆場完成から、誤射や誤爆、不発弾の爆発による死亡事故のほか、激しい爆音被害が続いた。
長年表面化することがなかった誤爆事件や騒音被害だったが、当時の南北和解ムードのなか、社会状況の変化に伴って問題は明るみに出た。完成から54年後の2005年、射爆場は閉鎖された。
韓国では現在も基地から派生する問題に抗議活動が行われているが、安全保障環境の変化とともに世論も変化。その状況は変わりつつある。
韓国で長年米軍基地への抗議活動を続けている男性は、「今の韓国では安全保障の観点から防衛力強化を求める声は大きく、安全保障のため基地移転や建設が進んでいる。環境汚染や生活拠点が奪われることなど、基地問題を訴えることが難しくなっている」と吐露した。














