なぜ日本だけが?緊迫の海峡を通過できたワケ

なぜ、厳戒下のホルムズ海峡を通過できたのか。

日本にあるイラン大使館は、突然こんな発信をしました。

駐日イラン大使のSNS
「出光興産が所有する『日章丸』の歴史的な任務は、両国間の長きにわたる友情の証だ」

長らく友好関係にある日本とイラン。そのきっかけが、約70年前に起きた「日章丸事件」です。

当時、イランの原油を独占していたイギリスの会社に、イラン政府が反発。原油を国有化しました。ところが、イギリスは対抗措置としてペルシャ湾を封鎖。

各国はイランからの原油を購入できなくなり、イラン経済は立ち行かなくなりました。

そのとき動いたのが、出光興産のタンカー「日章丸」でした。イギリスの海上封鎖をかいくぐり、イランから原油を運んだのです。

この出来事はイランで語り継がれました。

イラン セアダット駐日大使(2026年3月)
「イラン国民に心強いメッセージを送ってくれた。我々が知る日本は、イランでの評判が非常に高く、人々は感謝を忘れていない。これはイランと日本にとっての財産だ」

韓国でも複数のメディアが報じています。

韓国紙「文化日報」
「日本の船舶とは異なり、韓国の船舶26隻が依然として海峡内に留まり、通過を待機している」

また「イランに特使を派遣したにもかかわらず、成果は得られなかった」などとの見出しで伝え、政府の対応を批判しました。

出光興産は「船の運航状況は、安全上の観点からお答えできない」とコメントしています。