子どもたちが職業体験できる人気のテーマパーク「キッザニア」。新しいパビリオンをオープンさせるために奮闘するスタッフを密着取材しました。オープン前の最大の難関「こども議員のテスト体験」とは?
■キッザニア 子どもの最終チェック

山形純菜キャスター:
今回はキッザニアのスタッフ、裏側を取材したということです。
キッザニア甲子園企画開発責任者の三木久代さん。三木さんは新しいパビリオンをオープンするとき、アクティビティの内容やデザイン、スタッフへのレクチャーなど全て担っているということなのです。これまでに警察官やパスタシェフ、獣医師などの体験ができる人気のパビリオンを手がけてきました。
そんな百戦錬磨の三木さんでも一番胃が痛くなるポイントがあるそうなんです。それがオープン前の“最大の難関”「こども議員のテスト体験」。この「こども議員のテスト体験」は一体何なのかといいますと、まずこども議員というのは、キッザニアを良くするために“議会”などを行うこどもたちのことをいいます。希望者から毎年10人程度選ばれているということなんです。
そしてそんなこども議員が、テスト体験として新しいパビリオンをオープンするときに、いち早く体験して率直な意見やアイディアを出すということなのです。
こども議員の反応次第では考えてきた内容を大幅に修正することもあるそうなんです。
ホラン千秋キャスター:
率直な意見が率直すぎるときもあるということなんですよね。
山形キャスター:
そういうことなんですよ。やっぱりこどもファーストということなんでしょうね。
萩谷麻衣子弁護士:
こどもの質問って怖いですよね。大人が考えたこともないような質問をしてくるので。それに答えるのは結構大変ですよね。
井上貴博キャスター:
そのテレビ番組面白くないよってパンと言いますもんね。そんな直球投げないでって。
山形キャスター:
では今回、オープンとなるキッチンプランナーのテスト体験はどうだったのか見ていきましょう。

まずはスタッフによるキッチンの説明が行われます。その後、コンロや引き出しを触るなどキッチンの体験。それからお客様のニーズに合わせたリフォームやプランニングをタブレットで作成して、みんなで発表するというものです。この体験は、目標は30分だったのですが、実際にテスト体験でやってみると35分と5分延びてしまったということです。
ホランキャスター:
この5分は大きいのですか?誤差の範囲かなと思ってしまいますけど。
山形キャスター:
三木さんによると、こどもたちの集中力は大体30分が限界なので、30分で収めたい気持ちがあるそうなんです。
体験したこども議員の意見がこちらでした。
・説明が一方的。ちょっと長い。
・キッチンに触れる時間が短い。
率直な厳しい意見を受けまして、三木さんはどれだけこどもたちを巻き込んで楽しませられるか練り直しますと考え直しました。
ホランキャスター:
確かに半分くらいが説明を聞いているだけになってしまうと、こどもたちとしては早く何かやりたいという気持ちがありますもんね。