金融機関で見せるための“ニセのリフォーム請求書”も
さらに、リフォーム会社の請求書まで送られてきた。
「コンビニでコピーしてください」と指示され、その紙を窓口で見せた。
だが、金融機関の窓口で担当者は首をかしげた。
「この会社はありません」
その一言に、女性も一瞬、不審さを覚えた。
それでも、その場では
「データが古いからでしょうかね」
という何気ないやり取りで終わり、引き出しは続いた。
4日間で引き出した現金は、あわせて800万円にのぼった。
だが、現金を誰かに渡す話は、まだなかった。
「金庫にしまっておいてください。写真を送ってください」
そう言われ、自宅の金庫に保管し、その写真まで送った。
さらに、「自白書」のようなものまで書かされた。
自分の生い立ちや生活を振り返り、「信用してもらえるように」と文章にする。
「これじゃちょっと足りないかな」
そう言われると、相手と一緒に内容を考えながら書き直した。
「本当に、一生懸命、私のためにやってくれているんだと思っていました」
親身になって話を聞いてくれた“ニセ警察官”。
今では信じられないことだが、その時の女性にとっては、それが“本物の捜査”だった。














