4月22日、新潟県警三条警察署。
カメラの前に現れた70代の女性は、どこにでもいる“普通のお母さん”だった。
彼女はメモを見ながら、この1か月を振り返った―
電話の相手は、郵便局員を名乗っていた。
「中国から荷物が届いています。パスポートやキャッシュカードが入っています」
身に覚えのない話だった。
だが、相手は女性のフルネームを知っていた。
「その瞬間、全部信じてしまったんです」
電話はやがて、大阪府警を名乗る男へとつながる。
「あなたの口座が犯罪に使われている」
「潔白を証明するために、資産を確認させてほしい」
70代の女性は、“捜査”に協力しなければならないと思い込んだ。
なぜ、人はここまで信じてしまうのか。
新潟県三条市の70代女性が語った、“ニセ警察官詐欺”の一部始終。
その証言には、誰もが被害者になり得る現実があった。














