太陽活動は終わっていない? 今後懸念される「低軌道衛星」やGPSへの影響
X2.5の大爆発のピーク自体は過ぎましたが、活動が完全に落ち着いたわけではありません。
今回の爆発を起こした黒点は、依然として活発なエネルギーを保っており、観測データ上でも高い活動レベルが続いています。
今後数日間は、再び同規模の太陽フレアが連続して発生する可能性が残されています。
さらに警戒が必要なのが、遅れてやってくる影響です。 もし今回の爆発で「コロナ質量放出」と呼ばれるプラズマの塊が地球方向へ放出されていた場合、1〜3日後に地球へ到達し、地球の磁場を大きく乱す「磁気嵐」を引き起こすおそれがあります。
磁気嵐が発生すると、地球の上層大気が加熱されて風船のように膨張します。この影響で、静止軌道よりはるかに低い高度数百kmの宇宙空間を飛んでいる「低軌道衛星(スターリンクなどの通信衛星)」が受ける空気抵抗が急増します。
過去には、この大気抵抗の増加によって数十基もの通信衛星が高度を維持できずに大気圏に落下し、失われた事例もあります。
さらに、この磁気嵐に伴って電離圏が乱れることで、数日後にGPS測位に数メートルから数十メートルの誤差が生じる可能性もあります。
爆発の瞬間的な影響はピークを越えたとみられ、24日午後7時現在、短波通信に影響する「デリンジャー現象」は、静穏に戻っています。ただ、太陽の黒点活動は活発で、今後数日間は、引き続き最新の情報に注意が必要です。














