実際に起きた事故——泥よけと前輪が干渉、下り坂で前輪が脱落

NITEが公表した事故事例は、どれも「まさか」と思うような状況で発生しています。

2023年3月(福岡県、10代・男性、重傷):走行中に泥よけが前輪に巻き込まれ、前輪がロックして転倒・負傷。前泥よけの固定ねじが脱落し、タイヤと干渉したことが原因として考えられています。

2022年6月(神奈川県、10代・男性、重傷):スポーツ車で下り坂を走行中、前輪が突然外れて転倒。クイックレリーズの固定が緩んだまま走行していたことが原因と推定されています。

前輪が外れている NITEの実験動画(実際の事故とは関係ありません)

取扱説明書には「乗車前には必ずクイックレリーズレバーが固定されていることを確認する」と記載されていたものの、確認が行われていなかったとみられます。

どちらも重傷を負っており、乗車前のわずかな確認で防げた可能性がある事故です。

「自転車は原則車道。倒れたら体ごと車道に…」

NITEの製品安全広報課・清水 与也さんは、
「自転車は原則車道を走るものです。泥よけがタイヤに接触していて、運転中に外れて急にタイヤが止まれば、意図しない急ブレーキと同じ。体ごと車道に投げ出されます。車道で自動車が通りかかったら、大きな事故につながるおそれがあります。傘やビニール袋の巻き込みでも同じことが起こりえます」と指摘しています。