■年末にコロナ死者数が急増 入院までたどり着かない

【全国の死亡者数】
1月4日:218人
年末12月29日:420人(過去最多)

【年代別内訳】(2022年11月30日~12月27日)
▼20代以下 0.2%
▼30代 0.3%
▼40代 0.6%
▼50代 1.5%
▼60代 5.1%
▼70代 17.5%
▼80代 40.8%
▼90歳以上 34.0%

70代以上で92%以上を占めています。

年代によってリスクがこれだけ変わる厄介なウイルスの対策をどう構築していくのか。日本は3年間、変えられてないわけですが、死亡者が増えている要因について、こういったところが指摘されているようです。

<死亡者数 なぜ増加?>
・発熱外来が足りず受診が遅れている
・病床ひっ迫によりすぐに入院までたどり着かない

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「多くの医療機関が発熱外来同等の機能を果たしたり、入院患者の受け皿を増やすなどの対策強化を早急に埋める必要がある」

ホランキャスター:
秋元さんは身の回りで新型コロナウイルスについて感じることはありますか。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
今年はインフルも増えている感覚があります。若い世代だと自宅療養で本来何とかなるはずですけど、やはりインフルかもっていうので不安もあるし、とりあえず発熱外来に行く人が多いんじゃないかなっていうのを感じています。行動制限がないのであまり感染対策をしているわけではないですけれども、高齢の人と会うときとか実家に帰って母と話すときとかは気になりますね。これだけ高齢の方で亡くなる方が多いと接する相手によっても行動を変えないといけないなっていうのは感じます。

ホランキャスター:
行動制限をしていないので感染が広がっていくリスクはこれまで以上にあると思うんですけれども、受け皿となる医療機関がたくさん増えているかというとそうではない、となると受診遅れなどにつながってしまうという負のループにはまっていかないで欲しいところがありますね。

鹿野 院長:
もちろん若い方は中長期的な後遺症やそういったことはまだわかっていないんですけども、短期的には風邪程度で終わるというのは明らかなんですね。ただ、忘れちゃいけないのは若い方が高齢者に感染を広げてしまって、高齢者が重症化して亡くなる方も多々おられるというこの世代間の分断というか、高齢の方は感染すると怖い病気であるというこの辺りの議論も進んでいかない中、どういった社会を目指していくのか。あるいは感染しても早期であればウイルスの増殖を抑える新しい薬、国産のゾコーバなども出てますけども、タイムリミットがあるんですね。そういった薬をしっかりと早期に受診して処方できるような体制作りをしていかなきゃいけないなどいろんな課題があると思いますね。