「寝耳に水」突然の受注停止 影響はリフォーム現場にも
東京都内で一人暮らしをする前出法子さん(72)。風呂場のリフォームを考えている。

前出法子さん
「換気口に茶色い液体が落ちるのがわかって。思い切っていろいろ汚くなったからリフォームしようかなって」
25年間使ってきた浴室。劣化も目立ってきた。3月末、地元のリフォーム会社に相談した。

加瀨商会 東久留米店 加瀬文也 専務
「ずっと安心して暮らせるお風呂を目指して、二人で打ち合わせを重ねて…」
前出さん
「あと10年は一人でしっかり生きていきたいなと」
天井の暖房や手すり、滑りにくい床など安全面を重視したユニットバスを来週、発注する予定だったが...

13日、製造元である住宅設備大手のTOTOが、ユニットバスなど一部製品の新規受注を停止したことが明らかになった。
ナフサなどの供給環境が悪化し、壁や天井フィルムの接着剤に含まれる有機溶剤などの調達や生産に支障が出ているとしている。

加瀨商会 東久留米店 加瀬専務
「正直、寝耳に水で驚いた」
前出さん
「しょうがないですよね、いつできるかわからないけど」
前出さんの浴室工事を担当する予定だった職人も、困惑を隠せない。

職人歴20年以上 三浦真さん
「メーカーの出荷停止や受注停止は、今までも例えば大震災、銅の不足とか、いろんなことで遅延はあったけど、(今回は)原因が外国の戦争」
「穴掘って石油出るなら穴ぐらい掘ってやるんだけど」
大手メーカーにも及んだ影響の大きさに、高市総理からは…

高市総理(中東情勢に関する関係官僚会議 16日)
「住宅設備メーカーのユニットバスについて、原材料不足を理由に受注を控えるという動きがあったが、シンナー同様の目詰まりの原因を特定し、赤沢大臣からサプライチェーン各層へ働きかけを行った結果、新規受注再開が発表された」
TOTOは「4月20日から段階的に新規受注の受付を再開するべく準備を進めている」と発表した。
広報担当者は...

TOTO広報担当者
「原料調達の不安は完全に解消できたわけではありませんが、確保できそうです」
ただ、前出さんの浴室工事がいつ行えるのかはまだ見通せない。
加瀨商会 東久留米店 加瀬専務
「受注の再開の兆しのようなものは感じているが、現場レベルでの納品日や具体的な日取りは全く見えない状態」

前出さん
「石油がないと暮らしていけないって報道とか新聞でも言うけど、このお風呂のこと経験しなかったら、まだわかってない、きっと」
住宅工事の現場に広がる影響。原因の一つとして浮かび上がっているのが接着剤だ。














