“不死鳥”をかたどり…再び熊本の空を飛んだブルーインパルス

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「熊本出身ですので、熊本の皆さんに、知り合いや家族に見てもらって、少しでも復興の力になれれば」

熊本入りしたこの日は、当日の飛行ルートなどを協議しました。

熊本市担当者
「前回が地震発災して間もない時期に飛んでいただいたので、入れないエリアがあったが、今回それが入れますので。例えば天守閣前とか」

実際に天守閣にも上って、飛行エリアを丹念に確認します。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「天守閣は上ったことがあるが、(地震後)初めてなので、すごくきれい」

ブルーインパルスのパイロットの任期は原則3年。ふるさとを飛ぶ機会は、これが最後になるかもしれません。

アクロバット飛行や編隊飛行で見せることができる演技の数は50以上。その日何を披露するかは、天候などを見て組み合わせていきます。

松永さんには、熊本で見せたい演技があります。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「復興を祈って、不死鳥をかたどった隊形で上空を飛行する。フェニックスローパスを見ていただいて、復興への思いや、これからの未来に進む一つの糧になればと思っている」

ブルーインパルスが再び熊本の空へ。

轟音とともに現れた6機の編隊が、真っ青な熊本城の上空に白い軌跡を描きます。

熊本城周辺に集まったのは約7万5000人。9年前は復旧工事中で入ることができなかった天守閣や広場にも、空を見上げる人たちの姿がありました。

そして、松永さんが見せたいと話していたフェニックスの演技。

観客
「すごく感動した」
「来てよかった」
「しっかり元気はもらったので、これからも前を向いて歩いていきたい」
「ここまで10年、みなさんそれぞれの10年があったと思うが、これからの10年を希望を持って生きていけるようになったのでは」

空から届けたふるさとへのエール。

ブルーインパルス パイロット 松永大誠 3等空佐
「いつか熊本のために恩返しをしたいという思いを胸にブルーインパルスに入って、なんとか自分のラストフライトで熊本のみなさんにエールを送ることができて、ありがたいなと思いながら飛行しました」

青空に描かれた軌跡とともに、熊本は地震から11年目へと歩みを進めます。