“終わりを届ける”と決めたわけ

「4月くらいに、“もういいかな”って」

軽く聞こえるその言葉の裏には、長い葛藤があった。
だが一度決めた心は揺れなかった。

「ブレないうちに、すぐチームに伝えました」

GM、社長、監督へ直接報告し、できるだけ早いタイミングでの公表を自ら望んだ。
その理由は明確だった。

「長く関わってくれた人たちに、最後の姿を見せなきゃいけない」

クラブ創設期から在籍してきた存在として、サポーター、スポンサー、そして家族へ―

“終わり”をきちんと届ける責任を、彼女は自分自身に課していた。

それでも、現役生活への未練が全くないわけではない。