次の「一歩」はアメリカ西海岸へ

いま、『クリスタルグレイン』はアメリカへの輸出を目前にしている。

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『Amazon USA』への出品に向けて、カリフォルニア州サンノゼで現地スタッフが準備を進めている。

去年、試験的に輸出したアメリカで、初めて1個売れた時、慎也さんは泣いた。

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「世界で通用するのかもしれない、この技術って。出資もうれしいんですけど、自分の生み出したものが売れる瞬間の方が、もっとうれしいですね」

ただ、今はトランプ関税という逆風もある。「大統領が、けっこう邪魔してくるな、と(笑)」と慎也さんは苦笑いだ。

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父親の恒久さんは「3年前まで超零細だった自分たちが、突然トランプ関税の影響を受ける企業になった。面白いですよね。夢を持っているというのが、強みなのかもしれない」

5年後の目標を聞くと、慎也さんはこう答えた。

「カリフォルニアでもクリスタルグレインで栽培しているようになっていたい。子どもが部屋の窓から空を見上げて、その窓際にうちの土を使って、植物が育っている…そういうイメージをずっと持っているので。大叔母のために作った土が、そこまで行けたらいいなと」

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遠軽町の介護施設でみた大叔母の横顔から生まれたアイデアが、いまアメリカ西海岸の誰かの窓辺へ、少しずつ近づいている。