万博開幕前からEVバスに不具合の指摘も…

小川彩佳キャスター:
万博から1年、成功ムードというのもありますが、EVバス導入の判断に無理はなかったのでしょうか。

清水貴太 記者:
万博の当初の計画では1日2万6000人がこのバスを使うという計画でした。そのため、かなりの台数を確保しないといけない。さらに、万博は4月13日開幕と期限が決まっていました。この期限に間に合わせるため、必要な台数の確保を急いだ側面は否めません。

購入した大阪メトロに取材をすると、当初、国内メーカーの方に打診しましたが、「その期間で量産は難しい」との回答であったため、今回EVモーターズジャパン社に頼る形になりました。

藤森祥平キャスター:
これらのEVバスを、これからどうするのでしょうか。

清水貴太 記者:
用途はまだ未定で、これからどういうふうに活用するか検討課題になっています。

販売会社であるEVモーターズ・ジャパン社は、後ほど活用するために、大阪メトロに対し「車両の安全性および安定運行の確保に向けて具体的な提案を行っていた」としていますが、大阪メトロは「安全性が確保できない」としてEVバスの使用を断念したという経緯があります。

ただ、このEVモーターズ・ジャパンの関係者に取材すると、「実はこの開幕に間に合わせるために社内として焦りがあった」というような発言もありました。

さらに、このバス自体は、例えばブレーキがきかない、バスのドアが閉まらない、エアコンから水が漏れてくるといった不具合が万博の開幕前から指摘されていました。

このEVバスが負の遺産にならないように、「万博が終わってよかったね」で終わらないようにするためにも、今回のEVバスが導入された経緯というのは、きちんと検証されるべきだと考えます。