合理的に物事を考えている新人と「適度な距離」とは
Q.それではある意味「雑に扱われてきた世代」の管理職や上級職者は令和の新入社員にどう接したらよいのでしょうか。
●働き方評論家 千葉商科大学教授 常見陽平さん
時代にあわせたアップデートが必要ですね。私の場合は1997年入社(現・株式会社リクルートホールディングス)で、会社員を経験した後に大学教員になりましたが、私の会社員時代はまだ頻繁に会社の飲み会もあれば、終電で帰るような残業もありました。会議の途中で「キレる上司」もいて灰皿を投げ飛ばすといったこともありました。それらは人権侵害ですし、良くない行為だったわけです。昭和世代にとっては、若者の言動が奇妙に聞こえて「企業からのもてなし」が当然という理解できない部分もあるかもしれませんが、彼ら彼女たちはとても合理的に物事を考えています。そこを理解して距離縮める、かつ適度な距離を保つことがとても大事ですね。
Q.「適度な距離」としては、出席ありきの会社の飲み会や花見を行うといった「企業文化」も消滅しかかっていますね。上司と部下はどのようにコミュニケーションを取るようになるのでしょうか。
●働き方評論家 千葉商科大学教授 常見陽平さん
上司・先輩との会社の飲み会や花見は、若者にとって一言で言うと「ウザイ」ことでしかありません。特に関東にいると感じるのですが、物価上昇により飲食にかかる金額も上がってきています。平均で最低でも6000円ぐらいかかります。今の若者は仕事の後の上司との飲み会を、「業務なのか自主的なものなのか」ということを明確に切り分けて考えることが進んでいます。そこで今、多くの企業が取り組んでいるのが、会社がお金を出して会議室でケータリングを取ったり、社員食堂で夕方「ハッピーアワー」と称して一部の飲料代を会社が補助したりして、社員同士が交流する場を作っているという傾向があります。














