「生活が変わってしまう」物流・交通インフラにも広がる危機

燃料不足の影響も広がっている。

福岡県柳川市で観光バスなどを運行する「有明交通」。3月、燃料販売店から出荷制限の通知が届いた。

有明交通 小宮麻由子 社長
「出荷停止中。ただ単に本当にびっくりしました」

大型・中型バスなど23台を運行するが、自社給湯設備、いわゆる「インタンク」の供給が途絶えた。自社に残された軽油はわずか5キロリットル、バス10台分となった。

燃料販売店からは、電話でこう告げられたという。

有明交通 吉泉輝 総務課長
「スタンドに優先です。だから、自分たちのようなところは後回しというか。『余っているなら売るけど、今は余る状況ではないので供給自体ができません』」

有明交通 小宮麻由子 社長
「観光バスの位置づけというか、やっぱりレジャーであるし、分類としては贅沢品というか、日常とまた違った部類になっているのかな。いざ走れなくなるとなると鉄の塊みたいな、置いておくだけのものになってしまうので。それは絶対避けたい」

有明交通は、高校や特別支援学校のスクールバスも運行し、地域の足にもなっている。

有明交通 小宮麻由子 社長
「学生や子供たちの生活まで変わってしまうので」

このまま燃料が届かなければ、コストがよりかかる一般のガソリンスタンドに頼らざるを得ないという。

供給が止まり、インタンクが一時完全に底をついた場所もある。

福岡県の「大牟田貨物輸送センター」のインタンクだ。運送会社5社の共同経営で、400台近い工事車両などが利用していたが…

協同組合大牟田貨物輸送センター 森田清貴 前理事長
「(2月)20日にずらっとオーダーはかけている。(販売店からの)返事が『ご希望に沿えません』。一番最初にインタンクを止めたみたい。燃料屋さんとしても、燃料そのものが入ってこないとなると、物理的にトラックをストップせざるを得ないわけですから」