アメリカ軍の戦闘機など2機がイランの攻撃で墜落したと複数のアメリカメディアが報じました。一方、停戦に向けたアメリカとイランの交渉が「行き詰まった」との報道も出ていて、イラン情勢は緊迫した状況が続いています。
2日、イラン最大の橋を攻撃したと明らかにしたトランプ大統領。「次は発電所だ」と、さらなる攻撃を示唆していますが、その翌日、イラン側は戦闘機を撃墜し、戦闘機の残骸だとする写真を公開しました。
そして…
イランの軍事当局者
「新たに開発した高度な防空システムによりアメリカの戦闘機を撃墜した」
これについて、アメリカのCBSテレビなどはイラン上空でアメリカのF15戦闘機が撃墜されたと伝えました。イランへの攻撃開始後、アメリカ軍の戦闘機が撃墜されるのは初めてで、乗員1人の捜索が続けられているとしています。
また、この日は、アメリカのA10攻撃機がイランの攻撃を受けたことが報じられました。
当局者によると、クウェート領空に入った後、操縦士は脱出し、機体は墜落したということですが、一連の撃墜報道についてアメリカ軍はコメントしていません。
アメリカ トランプ大統領
「アメリカはまもなくすべての軍事目標を達成する。イランの海軍や空軍は壊滅状態になった」
トランプ氏は1日に行われた国民向けの演説で、イランのミサイルや無人機の能力を大きく低下させたと強調していました。
そのトランプ大統領、NBCテレビのインタビューで、戦闘機の乗員の捜索状況に関する詳細な説明に応じなかったと報じられました。
そして、戦闘機の撃墜などが戦闘終結をめぐる協議に影響を与えるか問われた際には「全くない。これは戦争だ。我々は戦争の真っただ中にある」と述べ、イランとの停戦に向けた協議への影響を否定したということです。
こうしたなか協議をめぐり、こんな報道も…
米ウォール・ストリート・ジャーナル
「イラン側が仲介者に今後数日のうちにアメリカ側と会談する意思はないと正式に伝えた」
ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、パキスタンなどが主導するアメリカとイランの交渉が「行き詰まった」と報じました。
また、イランメディアは情報筋の話として“イランがアメリカから48時間の停戦の提案を受けたものの拒否した”と伝えました。
2月28日の戦闘開始以降、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃で少なくとも2076人が死亡しました。死者には女性240人と子ども212人が含まれているとしています。
停戦に向けた先行きが見通せず、死傷者が増えていくイラン情勢。
アメリカでは、100人以上の国際法の専門家が「攻撃は国連憲章に明白に違反し、戦争犯罪に当たる可能性がある」とする声明を発表するなど、イランに対する攻撃への疑念も強まっています。
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