◆一番の喜びとファンの存在
與座投手:
自分が投げた試合で勝てたり、チームが勝つことが一番嬉しいことで、それにプラスしてファンの皆さんが喜んでくれるので、やっぱり勝つことが一番の喜びですね。それが自分の生活にもつながってくるので、そういった意味で成績次第でファンを喜ばすこともできるし、悲しませることもできる職業なのかなと思っています。
與さん:
負けたら色々、言われますよね。
與座投手:
負けた日はあまり(ネット等)見ないようにしてます。

與さん:
絶対そうして下さい。本当にそうして下さい。周りも言ってました。僕はノンストップでやってた時は自由が無いなとか、普通の人ができることも出来ないなとかマイナスに考えてた時もあったんですけど、1回、こう離れて客観視してみると、こんな素晴らしい仕事ないなって。人前で色々な人に影響を与えられるっていうのは、すごくいい職業に就けたなって。今までも思ってはいたんですけど、今年、さらに思いましたね。本当に生きがいを感じられる職業だなって僕は思います。
與座投手:
それでいうと僕も入団して1、2年は一軍の試合を外から見るほうが圧倒的に多かったので、いざ自分が出られるようになって、與さんの曲を登場曲に使っていた2020年とか今もそうですけど一軍で投げられる喜びというか、本当にそれが野球選手なんだっていう時間を肌で感じてるところですね。
與さん:
いいですよね。あの気持ちは中々ね。
與座投手:
普段の生活では味わえない。
與さん:
味わえないね。わかります。與座くん、ドームなんてめっちゃ立ってるじゃないですか。
與座投手:
いやいやいや、規模が違います。
記者:ファンの存在って?
與座投手:
僕は本当にひとつの歓声で自分が奮い立ちますし、自分にないパワーが出てくる感じもあるので、すごくなくてはならないと思ってますね。
與さん:
僕も本当にファンの方には自分が辛かった時とか、AAAが売れてない時もそうですし、支えてくれたのはファンの方の存在が大きいなといつも思っているので、今アーティスト活動をやめて、新たに「あっ、もっとなんかみんなをハッピーにしたいな」と思うようになったし、これからもファンの方と近い存在でいたいなと思いますよね。
記者:名前が売れていったからこそのプレッシャー、苦しみってありますか?
與座投手:
僕は今のところまだ、そこまでの選手になってはないので(笑)出歩くにしてもそこまで周りの目は気にしてないので、そこまでプレッシャーは、あまり今は感じてないかもしれないですね。
與さん:
プレッシャーというか、やっぱり普通の生活って言われている生活はできないかな。例えば、手をつないでどっかに、出歩くとか、そういうものとか、日本でそういうこととかしないけど、別にしたいとかいう感じはないですけど、そういうことはあるかな。でもそれが普通だから。14歳からこの業界にいるんで、生活の一部になっちゃってるから、できないことも含め。あんまりプレッシャーには…
記者:モチベーションは?
與座投手:
やっぱり野球選手なので、毎年、契約更改っていうか、はい、契約が1年契約なので。一番のモチベーション。
與さん:
スポーツ選手って公開されますよね。
與座投手:
はい!どれだけ上げられるかっていう、そこが一つのモチベーションにはなってますよね。
野球だけかもしれないですね。そう考えたら。
與さん:
確かになんでだろう。
與座投手:
みんな低い人から高い人までみんな言いますもんね。
與さん:
確かに。それは(ぼくたち)ないです。
與座投手:
言えないだろうけど、聞きたい(笑)
與さん:
言えない!
與座投手:
まだまだ僕はペーペーなんで。もっともっと頑張らないといけないな。
與さん:
いやもう全然、目もキラキラしてるから大丈夫でしょう。僕のモチベーションは、旅行に行くことでしたね。海外が好きなので、やっぱそこに向けて何か辛いことががあっても、ここ乗り超えたら楽しいこと待ってるからっていうことを、ご褒美にしてました。あんまりネガティブにならないように、どうやったらこう頑張れるかっていうのをそっちに持っていってましたね。旅行が結構多かったかな。

◆最後に2023年の目標
與さん:
来年はまた新しいことに色々とチャレンジしようかなと思ってるので、うまくいけばいいなと思っているので頑張ります。
與座投手:
(今年は)正直できすぎちゃった部分が多かったなと。運もそのうち何個かあったりして、まあ、今年が基準になると思うので、またそこに向けてちょっとずつ、近づけるように今年の成績を超えられたら一番いいんですけど、まずそこをクリアしたいです。
與さん:
謙虚だな。こんなにいい青年います?
與座投手:
(笑)
◆対談後に與座投手がサイドスローの投げ方を與さんに伝授
対談を終えた二人はキャッチボールをすることに。與座投手のサイドスローの球を受けた與さんは「うわっ」と驚いた表情を見せたが、その後自身もサイドスローにチャレンジ。「不思議な感覚」、「なんでこれでスピードが出るの」という與さんに、與座投手は「もっと下から、体を倒して」とアドバイスを送っていた。

■與真司郎(あたえ・しんじろう)
1988年11月26日生まれ、34歳。京都府出身。
2005年、男女混合パフォーマンスグループ“AAA”のメンバーとしてデビュー
2020年11月19日、翌年末でのアーティスト活動を休止を発表
■與座海人(よざ・かいと)
1995年9月15日生まれ、27歳。沖縄県浦添市出身。沖縄尚学高~岐阜経済大
2017年ドラフト5位、2018年西武ライオンズに入団。
今季20試合登板、先発19試合で10勝7敗、防御率2.88、勝率.588。