年収最大40万円減の可能性も…幼稚園教諭と保育士の一本化

そこで「保育士不足」を解消しようと市が打ち出したのが「教育保育職」の導入です。

これまで別々に採用していた幼稚園教諭と保育士を「教育保育職」として一本化。比較的余裕のある幼稚園からひっ迫している保育園へ、柔軟に職員を配置できるようにするのが狙いです。

しかし、一本化に伴い、幼稚園教諭の給与を保育士の水準に引き下げる方針を示したことで、反発が広がっていたのです。

幼稚園教諭らの労働組合は署名を提出し、賃下げの見直しを求めて来ました。

滋賀県教職員組合 松﨑有純 執行委員
「幼稚園の先生だけ(賃金が)下がることにかなり不安と不満もある。強引な形で進めていくことに憤りがある」

これまで幼稚園教諭の初任給は大卒で約24万円でしたが、一本化されると1万円近く減額に。勤続12年の教諭の場合、年収が最大40万円以上減るとも試算されています。

大津市内の公立幼稚園「大津市立平野幼稚園」では、14人の教諭の大半が“賃下げ”になる可能性があるといいます。

3月末で定年退職する園⻑は、後輩たちの今後を心配しています。

大津市立平野幼稚園 井上真矢子 園⻑
「子どものためにと思うから一生懸命、頑張りたい人ばかり。ぎりぎりのところで一生懸命頑張って仕事をしている。仕事として認められていないと職員が感じることで、退職を考えなけれないいのになと願っている」

他の公立幼稚園で働く教諭も複雑な思いを持っています。

現役・幼稚園教諭
「大津市として就学前の教育を大事に思っていないのかな。だから、幼稚園の先生の給料を下げる事になるのかなと思ってしまうので、不信感みたいなものは感じた」