子宮頸がんの発症は特に若い世代が多く、さらに10代でのワクチン接種が必要で、若い世代へどう周知するかも課題となっています。20代で子宮のがんを患った新潟市の女性に、自分の体と向き合うことの大切さを聞きました。

新潟市に住むヒダノマナミさん・34歳です。
【ヒダノマナミさん】
「どう思っているとか、感じているかでもいいし、結構、さまざまな意見があると思う」
ヒダノさんは「がんサバイバー」として、YouTubeなどを中心に自身の闘病体験やがん患者としての悩みなど、さまざまな情報を発信しています。
【ヒダノマナミさん】
「(友人はワクチンを)打っていれば、もしかしたら子宮頸がんにならずに済んだかもしれない。今後そういう人が少なくなればいいなと思って」
この日、ライブ配信で取り上げたテーマは「子宮頸がんワクチン」です。配信を見ている人からもさまざまな意見が寄せられました。

【寄せられたコメント】
「娘が2人いて、上の子は2回接種しましたが、下の子は1回接種したころに副作用問題がニュースになり、怖くて2回接種していません」

ヒダノさんは5年前、子宮体がんを患いました。子宮体がんは子宮の奥にできるがんで、子宮頸がんと同じ子宮がんです。しかし、原因や性格は異なり、子宮体がんにはHPVワクチンのような予防ワクチンは存在しません。

29才でステージ4と宣告されたヒダノさん。子宮と卵巣を摘出する手術、さらに抗がん剤と過酷な治療を続け、がんを取り除くことができました。現在は通常の生活を送れるようになりましたが、今なお苦しめられている思いがあります。
【ヒダノマナミさん】
「もしかして授かるかもしれない命より、自分の命の方が大事だとその時は思ったので、子どもよりは自分の命を守ろうと思って、すぐ手術や抗がん剤治療に同意したんですけど、子どもができない体になって周りの妊婦さんとか見ると、ちょっと気持ち的にはつらいなっていうのはいまだにまだあります」
ヒダノさんの友人の中には子宮頸がんを患い、幼い子どもを残して亡くなってしまった人もいるそうです。だからこそヒダノさんは、特に若い世代にがん予防の大切さを知ってほしいと訴えます。
【ヒダノマナミさん】
「効き目が最大限出るときに(ワクチンを)打っておいた方がいいよって、すごく思います。もし子どもがいたら、私の子どもであれば打たせるし、同じようなつらい思いをしてほしくないので」