トランプ氏の発言の“本音” 「日本に何か貢献してほしい」思惑か

井上キャスター:
日米首脳会談の冒頭、トランプ大統領は「日本にはもっと役割を果たしてもらうことを期待。日本は石油の90%以上を(ホルムズ)海峡を通じて輸入していて、関与する大きな理由がある」と発言しました。
この発言の本音をどう見ていますか。
早稲田大学教授 中林美恵子さん:
トランプ大統領は、本当はNATOも日本などの同盟国、そしてホルムズ海峡を利用している国から、艦船などの軍事的な支援も欲しかったのです。
ところが、ことごとく逃げられるような状況の中、日本に「もっと役割を果たしてもらいたい」ということで、「ホルムズ海峡を通る」ということを根拠にしたわけです。つまり艦船を派遣するのに等しい、あるいはそれ以上の貢献が欲しいということです。
トランプ大統領が今、一番困っているのは「原油高」です。事実上のホルムズ海峡封鎖が原因ですが、結果として原油高を引き起こしていることが、アメリカの国内政治的にも非常に厳しいのです。
「原油高」が解消されれば、ホルムズ海峡への艦船派遣よりもありがたいわけです。原油価格を何とかするためであれば、日本がアメリカに最大限の貢献をするということはあり得ると思ったのかもしれません。
あるいは、戦闘が落ち着いた後の事後処理への貢献です。
日本の法律が許す範囲で、最大限の金・人・物を出すというような貢献でも良いという考えもあったかもしれません。
いずれにしても日本が「出す」ということに、トランプ大統領の期待があるということだと思います。

井上キャスター:
高市総理は、「日本の法律の範囲内でできること・できないことがある。これについては詳細にきっちりと説明をした」ということですが、どこまで踏み込んだのでしょうか。
TBS報道局政治部 岩田夏弥 部長:
いわゆる頭撮りの後の首脳会談の中で、トランプ大統領が何を言い、それに対して高市総理が日本側の立場をどれだけ説明をしたのか。
高市総理は今回、事態の沈静化が一番大事だとした上で、首脳会談に臨んでいますから、そのあたりも含めて、どういう話になったのかというところが焦点だったのでしょう。
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<プロフィール>
中林美恵子さん
早稲田大学教授
元アメリカ議会上院補佐官(共和党)
専門は国際公共政策
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当














