幼稚園教諭と保育士を「教育保育職」として一本化 しかし…

 そこで、“保育士不足”を解消しようと市が打ち出したのが「教育保育職」の導入です。

 これまで別々に採用していた幼稚園教諭と保育士を「教育保育職」として一本化することで、比較的余裕のある幼稚園からひっ迫してる保育園へ、柔軟に職員を配置できるようにしようというのです。

 しかし…

 「教育保育職」の導入にあたり、幼稚園教諭の給与を保育士の水準にあわせることに、幼稚園教諭らが所属する労働組合からは見直しを求める声があがっています。

 (滋賀県教職員組合 松崎有純執行委員)「幼稚園の先生だけ(賃金が)下がることにかなり不安と不満もあります。大津の幼稚園はどうなっていくんだろうと不安がとても大きかったんです。強引な形で進めていくのに憤りがある

 大津市の場合、保育士は「行政職」で、初任給は大卒・短大卒にかかわらず、一律で22万円。

 幼稚園教諭は、小学校の先生などと同じ「教育職」で、初任給は大卒の場合、約24万円でその差は最大2万円近くあります(※金額は2025年4月実績)。

 しかし、「教育保育職」の導入で給与水準が統一されると、幼稚園の教諭の初任給は大卒で1万円近く引き下げられるのです。

 労働組合の試算では、勤続12年で年収が最大40万円以上減るとしていて、人材確保のための方策が、逆に人材の流出をまねきかねないと懸念しています。

 (滋賀県教職員組合 松崎有純執行委員)「柔軟な人員配置というなら、安心して働ける環境があってこその人員配置。そこが揺らいでいるのが本当に残念です」