自国主義が進む中、「宇宙からの視点」を持つこと
富野:自国主義が進む中で、宇宙からの視点をもう少し認識論として持っていかなければいけないんじゃないのかなと思いますね。
地球を観測する人工衛星がもう少し精度が良くなったり、地球全体を瞬時にして観測できるようなシステムができてきたら、本当はいいよねっていう話があるわけです。
「地域差」や「環境の変化」というものを確実にチェックできて、その問題を解決していくような方向性を、宇宙からの目線が見つけ出してくれるんじゃないのかなっていう期待があるんです。それが、これからの農業や漁業を育成していく議論のベースにもなるかもしれない。

そういう意味では、打ち上げ技術者だけでなく、データを観測して分析する人も重要です。
日本列島だけじゃなくて、全地球的に環境が荒らされてるんです。土地の利用のあり方というのを考えたときに、宇宙から地球のありようを観察することで、地球を救う新しい方向性というものを生み出していくようなことができないか、という目標設定です。
そういう意味で、人工衛星の打ち上げや機材の開発というのは、やらなくちゃいけないことが山ほどあるはずなんですよね。














