「死刑でお願いします」
遺族は、裁判中の被告の発言が二転三転していて信用できない、裁判の直前まで謝罪などがなく反省が見えないと非難。35歳の若さでこの世を去った被害者との思い出を振り返り、無念を口にした。幼くして母を亡くした被害者の子どもに「犯人はこの世にいないよ」と伝えるためにも「死刑でお願いします」と訴えた。
論告求刑では検察側が懲役25年を求刑。これに対し弁護側は懲役20年が相当と主張し裁判は結審した。
佐藤被告は最終陳述で証言台に立ち、数秒間うつむいて何か考えるような様子を見せた後、ゆっくりと話し始めた。

佐藤被告:
「どのような理由があれ、私がした罪は絶対に許されない。犯行態様はひどく残忍で、35歳という若さにして未来を奪われた被害者の無念は計り知れないものだと思っています。自分自身に対し、後悔と憎悪の気持ちしかありません。被害者の遺族に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
佐藤被告:
「なにより息子さんへ。世界でたった一人の大切な、大好きな、かけがえのないお母さんの命を奪ってしまい、申し訳ありませんでした」
その後、裁判に参加していた遺族の方を向き、「娘さんの命を奪ってしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を述べ、約20秒にわたって頭を深く下げた。
<第1回「自慢の息子がなぜ」><第2回「犯行当日の夜」>
<第3回「覚えていない繰り返す」><第5回「判決と取材後記」>














