イラン情勢の悪化による原油価格の高騰で、タクシー業界からは今後の影響を懸念する声が聞かれました。

ホルムズ海峡の事実上の封鎖で、急上昇している原油価格。県内でおよそ2200台が稼働するタクシー業界への影響は。

鹿児島市の鶴丸交通です。およそ170台のタクシーのうち、160台はガソリンではなく、液化石油ガス=LPガスを燃料としています。

(市丸グループ・立神剛総務課長)「ガソリン車は10台なので大きな影響はない。ガス車がほとんど。単価も安いしエンジンに優しい」

現在はガス価格の値上げはありませんが、過去にはロシアのウクライナ侵攻の影響で、1リットルあたり100円ほどのLPガスの価格が、120円に値上がりしたこともありました。

鶴丸交通では1か月に全体で8万リットルのガスを使っていて、仮に1リットルあたり20円値上がりすると、月160万円コストが増えることになります。

(市丸グループ・立神剛総務課長)「(ガスも)値上げするのではと懸念。(値上げがあると)経費が上がる。運転手にも低燃費を、『こまめにエンジンを止めて』など、お願いするかも」

県内のタクシーの初乗り運賃は、来月から(奄美地区を除き)70円値上げし、770円になることが決まっています。しかし燃料費が上昇すると、運転手不足の改善など、本来の値上げの目的を果たせないのではと話します。

(市丸グループ・立神剛総務課長)「物価高対策と乗務員の待遇改善が目的だったので、燃料のことはなかった。(値上げしても)燃料分がそのままのっかてくる。イランの情勢が長引けば、どんどんLPガスが上がると思うのでかなり心配」

燃料価格の不透明感が続くなか、影響の長期化が懸念されます。