小学校の卒業式で目立ったのは、4月に入学する中学校の制服を着た卒業生の姿です。

通信教育などの大手ベネッセによる「小学校の卒業式に何を着たか」という調査結果です。

全国的には、スーツやブレザー、袴・和装などが多くて合わせるとおよそ7割。ワンピースは1割。県内では中学校の制服姿で式に臨む卒業生が多いんですが、実は全国的には少ないんです。

その制服ですがリユース=再使用が広がっています。どんな背景があるのかリユースの制服を販売する専門店で取材しました。


JR南松本駅前のリユースショップ。中信地方の中学・高校の制服やジャージなどを学校ごとに分けて販売しています。


店を訪れた人は:「物価高だしリサイクルがあるならと利用してます」

店の代表、吉澤梢さんはリユースに対する意識が変わってきたと感じています。


ココ・リンク代表 吉澤梢さん:「今まではお古をもらったり、中古を買うというイメージがあまり良くなかったと思うけど、今はネットショップでメルカリやヤフオクがあったり、一般的にもいろんなお店があるので、だいぶハードルが低くなっていると思う」

物価高は制服にも。去年秋、メーカーがほぼ一斉に値上げしました。松本市のある中学校が指定する制服や運動着の価格です。


サイズによって価格は違いますが、男子のいわゆる「学ラン」は3万円超え、運動着や給食着など全部合わせると8万円から10万円。

夏服や洗い替えを入れれば、10万円を超える学校がほとんどです。

吉澤梢さん:「逆に言うと3年間着たくらいではびくともしないというか、モノは絶対的にいいので、だから3年間着て捨てちゃうのはもったいない」

この店では、必要がなくなった制服を譲り受けたり買い取ったりしています。フックが取れているものや裾が傷んでいるものは直してからクリーニングへ。店頭ではおよそ、新品の3割の価格で販売しています。

4月から3年生になる親子が店にやってきました。


訪れた親子は:「いろんな事情で学校行けてなかったんですけど、進路のことを考えて、行けそうになったので買っておくかと思って選びに来ました」

制服や運動着を譲り合う場として、かつてはPTAなどが主催するバザーがありました。しかし、運営にあたる保護者の負担も大きく新型コロナの流行などを契機に取りやめたケースも多いそうです。

吉澤さんも自らの子育て経験から制服や運動着を手ごろな価格で買い替えられる場の必要性を感じ、この店をオープンしました。

リユースという選択肢があることを1人でも多くの保護者や子どもに知ってほしいと思っています。


ココ・リンク代表 吉澤梢さん「ただ家に置いておくんじゃなくて、それを誰か必要な人にもう一回使ってもらえるのであればとてもいいなと思ってくれるのではないかと思います」