「止めている」だけで「治っていない」という根深さ
アルコール依存症は治らない病気。しかし、彼が「認めた」5年前から、お酒は「止まっている」状態だといいます。「『5年前に酒やめた』『5年前にもうやめたんだよね』ということじゃないです。『5年前からお酒を止めています』という状態なわけです」。その表現に、この病気の根深さが表れています。
「私のようなひどいアルコール依存症者というのは、自分一人の力ではお酒を止めることができない、そういう病気なんです、依存症というのは」。「私は、この先お酒を飲むと、死にます。私はお酒を飲んだら誰かの命を奪うかもしれません。なぜか。私は5年前に飲酒運転で事故を起こしたわけです」。
現在54歳の山口氏。「酒を飲まなければあと30年ぐらいは生きられるんじゃないかな」と語る一方で、もし飲んでしまえば「今年中に死んでしまうかもしれません」と続けます。依存症は、飲酒を再開すると「最後に飲んだ時を超える飲み方」をしてしまう病気。だからこそ、「お酒をもう止めていくしかない」のです。














