コロナ禍3年目で大きく変わった感染対策方針

こうした感染対策の方針が、大きく変更されたのが4月。

※三村申吾 青森県知事
「日常生活や飲食・会食などの感染防止対策を継続しながら、経済社会活動を維持していくことととします」

コロナ禍3年目、感染対策と社会経済活動を両立させるため行動制限は緩和されました。弘前さくらまつりは33万人あまりが訪れ、コロナ禍の前には及ばないものの観光需要に回復の兆しが見え始めました。

※訪れた人「もう楽しんでいます。100%楽しんでいます。ありがとうございます」

コロナ禍では欠かせないマスクも、国は屋外で人と距離がある場合は必要ないという考え方を示します。これを受け5月、青森市内の小学校の運動会では徒競走にマスクを外して出場する児童もいました。

※児童「マスクはあごにつけていました。息がしやすかったからよかった」「練習の時はマスクつけながら走っています。(Q.マスクつけながら走るのはどう?)ちょっと苦しいです」

そして迎えた夏、行動制限緩和と第7波

規模は縮小しながらも青森ねぶた祭などの夏祭りが3年ぶりに開催され、青森県民は沸きたちました。

※ハネトは「最高ですね。死ぬほど跳ねたいと思います」

こうして行動制限が緩和される一方で、新型コロナの第7波で青森県内でまたも感染が拡大します。

月別の感染者数は7月から急激に増え、8月に初めて5万人を越えて過去最多を更新しました。この1年間の感染者の累計は12月23日現在で24万人以上、去年・一昨年の2年間の合計約5900人と比べると爆発的に増えました。このため病床使用率は高止まりし、医療現場はひっ迫しました。

※健生病院 田代実副院長
「いままで提供できていた普通の医療を同じようにできなくなってきてるっていうところが、医療従事者としては一番苦しい」

こうした医療現場の負担を減らすために、9月から医療提供体制の変更が相次ぎます。感染者の療養期間は短縮され、全数把握も見直しされました。また、9月から従来株とオミクロン株の両方に対応した2価ワクチンの接種が始まっています。

青森県民ひとりひとりが、新たな生活様式を模索したこの一年。新型コロナとインフルエンザの同時流行の懸念など次なる課題を抱えながら新しい年を迎えることになります。