大学生の娘亡くした夫婦『ながら運転』疑うも「スマホ操作履歴は半年で消える」

 航平くんの母親は、彦根市のカフェに向かいました。待ち合わせをしていたのは福島県に住む坂本喜美江さん。交通事故で大学生の娘を亡くしました。

 (航平くんの母)「危険運転にならない、これが悔しい…」

 (瞳さんの母・坂本喜美江さん)「飲酒(運転)は数値でわかるけど、スマホのながら(運転)だけは本人の自白(が必要)っていうのが悔しい」

 坂本さんの娘・瞳さん(当時21)は2020年3月の夜、彦根城近くの横断歩道を渡っていたところ、乗用車にはねられ死亡しました。

 (瞳さんの母・坂本喜美江さん)「痛かったね、苦しかったね、寒かったね…」

 大学進学を機に、彦根市で一人暮らしをしていた瞳さん。坂本さんは事故の後、600km以上離れた福島県の実家に瞳さんの荷物を全て持ち帰りました。

 (瞳さんの母・坂本喜美江さん)「(Q布団もそのまま?)これ(布団)が、匂いが消えないように、干しもせずこのままにしています」

 荷物を処分することはできず、実家の一室に瞳さんが一人暮らしをしていた部屋を再現しました。

 (瞳さんの父・坂本勝さん)「(瞳が)引っ越しした時に、私が部屋から撮った彦根城。このように見えたので…模型作って見られるようにと思って」

 坂本さんは乗用車を運転していた男が「ぼんやり運転していた」などと供述していたことや、片手運転をしていたことなどから「ながら運転」を疑いました。

 捜査する検察に対し、男のスマートフォンの操作履歴を調べるよう申し入れましたが…

 (瞳さんの母・坂本喜美江さん)「スマホの履歴は半年で消えるから無理だっていう返答がきた」

 (瞳さんの父・坂本勝さん)「『私(ながら運転)やってない』と一点張りになったらどうしようもない。何の証拠もないわけで…せめてスマホ履歴を捜査するとかはやってもらいたい」

 その後、男には過失運転致死の罪で禁錮3年(執行猶予5年)の判決が言い渡されました。