帰還か、定住か 「町ごと避難」した家族の葛藤
徐々に加須での生活に慣れ始めたころ、夫・一彦さん(54)を病気で亡くします。

明美さんが忘れられないのは、当時12歳の息子がかけてくれた言葉です。ふるさとを思ってこんなことを言いました。
小畑明美さん(59)
「15歳になったら双葉に立ち入れる。『僕が納骨するよ』って言った。まだ幼いながらも、僕の生まれたところは双葉なんだと、そういう思いは何か残っているのかなって」
いつも双葉町のことを思いながら、迷いながら、目の前の生活に向き合ってきた15年でした。

小畑明美さん(59)
「(福島)県内に戻ったら、どういう生活していたかなとか。今が今でいいんだよねと言い聞かせて。小さな決断の連続だったので、これでよかったんだよねって」
あのとき6歳だった息子は、来年春には社会人になります。

今から15年、描く未来は。
小畑明美さん(59)
「双葉町は私が生まれ育った町。熱い気持ちは持っているけれど、加須に来ての生活は子ども中心だったので、この町(加須)で成長したという気持ちがある。双葉に戻るかどうしようかって正直もちろんあるけど、決められないというのが正直かもしれない」

















