「赤字をいかに改善」海外へもアプローチ

こう話すのは、宮城県多賀城市のNPO「海族DMC」の代表で、福島市出身の太見洋介さんです。「海族DMC」は指定管理者として、現在、請戸小学校の運営を担っています。

太見さん「私たちとしては、赤字をいかに改善していくか、多くの来館者に来ていただいて、それこそが赤字という部分の改善にはつながっていくと思うので、積極的に日本全国と世界各国へ周知を図っている」

日本のみならず、世界も視野に請戸小学校の教訓を伝えているという太見さん。かつては、大手不動産会社の駐在員として東南アジアを中心に、商業施設の運営管理などを行ってきました。東南アジアは自然災害が多く、大学で講座を開くなど、重点的に訪問を重ね、減災や防災を呼びかけました。

太見さん「東南アジアを中心に、シンガポールやフィリピン、タイ、バンコク、自然災害が多い土地でもあるので、請戸小学校の減災防災の学びを現地に届けながら、請戸小学校に実際に来てもらって、見てもらう、海外へのアプローチは積極的に行ってきた」

今では、多いときに、1日40人ほどの外国人が訪れているといい、太見さんたちの取り組みは着実に実を結んでいます。この日も、マレーシアから男性が請戸小学校を見るために、来日していました。

マレーシアから来た人「津波によって何が起きたのか、マレーシアにいてもニュースや映像でたくさん目にした、何が起きたのか現地で見たかった」

また、意外な目的で、訪れる人もいるといいます。

太見さん「ウクライナの地雷が爆発するエリアから子どもたちをどう避難させるかということでいらっしゃった。決して津波に限らず、様々な状況において、子どもや地域住民をどう避難させるかということを学ぶ機会になっているのは驚いた」