【解説】南極の変化を捉えた人工衛星「センチネル1」の観測方法
欧州の地球観測プログラム「コペルニクス計画」の衛星「センチネル1(Sentinel-1)」には、高性能なCバンド合成開口レーダー(SAR)が搭載されています。このレーダーは目的に応じて4つの観測モードを切り替えることができ、中でも以下の2つが主要な役割を担っています。
1. 干渉ワイドスワス(IW)モード
一度に広範囲を観測できる、センチネル1のメインモードです。一度の観測で幅250キロメートルという広大なエリアを1度にカバーしつつ、5メートル×20メートルという地上分解能(どのくらい細かく地表を見分けられるかの指標)があります。
レーダー波が跳ね返ってくるわずかな時間のずれを計測することで、5メートル×20メートルの範囲の氷が、数日前と比べて数ミリ浮き沈みしたという変化などを検出できます。これを差分干渉測量といいます。
広大な南極の氷のわずかな動きを面で捉え、観測で非常に強力な威力を発揮します。
2. ウェーブ(Wave)モード
主に外洋における「波の向き・波長・波の高さ」を調べるためのモードです。広範囲をベタ塗りするように観測するのではなく、20キロメートル四方の範囲を、100キロメートル進むごとに、異なる2つの角度から交互に撮影していくという特殊な手法をとります。














