最近身近なところで目にするバターを使ったグルメやスイーツ。なぜ人はバターグルメに熱狂するのか。その魅力と理由を探りました。
お客さん
「いま人気あるでしょ?バターの洋菓子が」
「最近、結構バターのお菓子が多いのでいろいろ買ってしまいますね」
都内にあるコンビニエンス・ストアでも、店内をちょっと歩くだけでも出てくる出てくる“バター風味”のお菓子たち。中でも、去年6月の発売から累計2400万食を販売しているファミリーマートの「バタービスケットサンド」シリーズは大人気。
男性
「袋を開けたときのバターの香りが鼻腔と脳裏に焼き付いて忘れられません」

最新作の「バタービスケットサンドダブルショコラ」(238円)は、発酵バター香るココアビスケットで、バターとチーズなどが入ったショコラクリームをサンド。
そんなファミリーマートの今、イチオシのバタースイーツがフランスの伝統菓子「トロペジェンヌ」(230円)です。

ファミリーマートFF・スイーツ部 杉本隆彦さん
「発売より3週間で約96万食の販売をさせていただきました」
良原安美アナウンサー
「カスタードからバターの風味が凄く感じられます。香り豊かでとってもおいしいです」
ブリオッシュ生地にも、中のカスタードクリームにもフランス・ブルターニュ産の発酵バターを使用。
ファミリーマートFF・スイーツ部 杉本隆彦さん
「昨今、本当に専門店とかでもバターに特化したメニューはたくさんでてきておりますので、トレンド性みたいなところもありますので、開発をさせていただいています」
コロナ禍によるおうち時間の充実で、料理やお菓子作りなどにバターを使うことが多く、消費が伸び、より身近になったバタースイーツ。ただ、バタースイーツの人気はそれだけではないようで・・・。
バターステイツ広報 合田周志郎さん
「数年前から低糖質であったりとか、低カロリーというブームが始まって、それの裏側で罪悪感を楽しむお客様が増えたので、バターにたどり着いた」
去年4月にオープンしたバタースイーツ専門店「バターステイツ」。

店頭には、バタークリームにレーズンをちりばめたレーズンサンド(810円)や、今月発売のマンゴー・・・ではなく、マンゴーの形のケーキの中にはたっぷりのバタークリームがはいった「THEマンゴー」(756円)。
中でも、発売から1か月で30万個を売り上げたのが「バーターステイツスプリングボックス」。北海道産のバターを極限までたっぷり練り込み、“なだれとろけるマウンテン焼き”で仕上げたバター感たっぷりのクッキーです。

40代女性
「罪悪感はありますけど、まあ、いっか!みたいな」
「1週間のお楽しみみたいな、そんなときに食べる。仕事頑張ったご褒美」
“罪悪感はあるけど、たまに食べる分にはイイでしょ?”という声が聞こえてきそうなバタースイーツ。

そして、“これぞバターが主役!”の大人気商品が、上品なあんこの風味とバターのコクが広がる、久世福商店の「あんバター(125g430円)」。116万個を売り上げる、定番のシンプルなあんバターが1番人気です。
久世福商店グランデュオ蒲田店 梅野有紀さん
「あんバターを探してご来店される方もいらっしゃいますし、すごく反響があるなと感じます」
ほかにも白あんの味わいが楽しめるミルクあんバターや2種類の抹茶を練りこんだ抹茶バターなど、「あんバター」シリーズを展開しています。

さらに今、バターがまさかの「ごはんのお供」として楽しめると人気を博しているのが、国産原料の醤油で仕上げた海苔の佃煮にバターをたっぷりと混ぜ合わせた「海苔バター」です。
濃厚な味わいに身も心もとろけるバターグルメ。この背徳感から抜け出せそうにありません。