“情報量”との戦い?! 脚本家としての挑戦

ドラマ『リブート』より

――今作で初めて挑戦されたことや、新たな視点が生まれたことなどはありますか?

今回のドラマは、すごく複雑で、何も全貌が見えないまま話が進んでいくんです。情報量がものすごく多い。ただ、そんな中でも早瀬陸(演:鈴木亮平/リブート前:松山ケンイチ)が家族のもとに戻れるのか、妻を殺した犯人を見つけられるのか、“最後どうなるんだろう…”、“早瀬陸、頑張れ!”という思いになれるような部分だけは、分かりやすく描こうと思いました。

いろんな登場人物全員の複雑なバックボーンもあります。あまりにも情報量が多いと、視聴者が離れてしまう可能性もあると思いましたが、一人の主人公の強い想いだけをずっと追っていければ、難しくても付いてきていただけるんじゃないか、というのは、チャレンジだったと思います。主人公を鈴木亮平さんが演じてくださるということも大きかったですね。

あとは、“初めてのこと”としては、緑山スタジオの、監督たちがいるモニターの近くで最終回の原稿を書いていた時に、初めて役者の方に書いているところを見られました。「すごい速度で打ちますね」「ピアノ弾いているみたいですね」と言われて、「締め切りが危ないからめちゃくちゃ急いでいるだけなんです」とお話したりして。役者さんも「なかなか見ないです」とおっしゃっていましたし、見られてしまったなと思いました(笑)。

――構想から3年ほどかかったことについては、いかがですか?

一つの作品にそれぐらいかけることはあります。ただ、例えば1日10時間、365日、3年間それだけを考え続けるわけではなくて、並行して他のアウトプットをしながらの方が、意外と新しいものを思いついたり、作りやすかったりするというのが、僕の持論です。