シーズン到来となる「静岡茶市場」(静岡県静岡市)の新茶初取引。4月18日の取引では、最高値が1キロあたり196万8000円の過去最高になるなど、盛り上がりましたが、この取引されたお茶はこのあとどうなるのでしょうか。

<影島亜美アナウンサー>
「静岡市葵区にある静岡茶市場に来ています。新茶の初取引がいよいよスタートします」

今回は静岡市にある小山園茶舗の藤田浩介さんに仕事を見せてもらいました。取引された荒茶は市内にある茶工場へと届けられ、ここで仕上げ作業に入ります。最初の作業は、荒茶同士を混ぜ合わせる「荒合」です。

<影島亜美アナウンサー>
「荒合にはどんな役割が?」
<小山園茶舗 藤田浩介さん>
「これをすると、異なるお茶を合わせて1つのお茶にする。通年同じ味のお茶を提供するためです」

次の工程は「火入れ」。フライパンでお茶を炒るようなイメージだそうで、ここが一番重要なんです。

<小山園茶舗 藤田浩介さん>
「温度設定を1度変えるだけで風味は全然変わってきます。気温や湿度も見ながら決めていかないと思うお茶はできない」

茶工場での作業は、これでおしまいです。

<影島亜美アナウンサー>
「爽やかな良い香りがします」

一足先に新茶をいただきました。火入れ前と後の飲み比べです。

<影島亜美アナウンサー>
「火入れ前はかなり渋みがあります。香りは豊かでおいしいです。そして火入れ後。甘みがあって凄く飲みやすくなりました」

袋に詰めた新茶。これで完成ではありません。さらに藤田さんが味を整え、ようやく完成です。

<小山園茶舗 藤田浩介さん>
「お茶離れと言われてだいぶ久しいですが、1人でも多くの人、特に若い方、急須で淹れたお茶の良さを知ってもらいたいなと思います」