解説<水俣病の健康調査とは>

水俣病の健康調査は、2009年に成立した水俣病特別措置法に基づいて、被害の全容を明らかにするためのものです。

環境省側は「調査手法の開発を進めている」として、特措法の成立から10年以上が過ぎても調査を始めようとしませんでした。

それがようやく動き出したのが去年11月です。

国は、天草市と上天草市の32人に「脳磁計」と「MRI」を組み合わせた手法で先行調査をしましたが、水俣病関係団体はこれに反発し、中止を求めています。

――反対する理由は?

水俣病関係団体は、この「脳磁計」と「MRI」を組み合わせた手法について「症状を限定的に捉えるもので全容解明にはつながらない」「先行調査にかけた約7000万円は税金の無駄遣いだ」と批判していて「問診などの聞き取り調査」を求めています。

今年で水俣病の公式確認から70年になります。住民の高齢化は進む一方ですが、被害の実態は何も見えないままです。