認知度アップへ「まずは1本」

「TBS GAMES」(ゲーム開発室)のメンバーは、ゲーム業界経験者も含め5人。時松室長はゲーム業界内で目指す立ち位置について、「異業種コラボの開拓者」と話す。

「本格始動からまだ2年半のチャレンジャーですが、テレビ局ならではのリソースを生かした『異業種コラボの開拓者』という独自の立ち位置を目指しています。他のゲーム専業企業と真っ向から戦うのではなく、“TBSにしかできないゲーム体験”を提供し、エンタメ×ゲームのハイブリッド企業としてのポジションを築こうとしています」

そして、「ホップ、ステップ、ジャンプ」に例えると、現在は「ようやく『ステップ』に足をかけた段階」として、こう続けた。

「この部署に来た時、上司からは『ゲームを10本出して1本当たればいい方だから』と。だから9本が、失敗とは言わないですけれど、仮にトントンだとしても、その中にやっぱり何かしら得るものがあると思うので、今はそうした知見をどんどんためる時期かなと思います」

最後に、「TBS GAMES」の当面の課題について尋ねた。

「社内リソースや人材確保もありますが、課題は社の内外で、『TBSがゲーム開発を手がけている』ことの認知度アップと信頼感の醸成です。そのためにも、まずは1本、IPとして育つタイトルを生み出すこと。それが信頼の起点になると考えています」

「調査情報デジタル」編集部

<時松隆吉(ときまつ・たかよし)氏の略歴>
2002年 TBSテレビ入社。営業局に配属されたのち、バラエティー制作に異動しディレクターを経て、編成局(現コンテンツ戦略部)で企画班に異動。
2015年~2024年に再びバラエティ制作に戻りプロデューサーとして、ジョブチューンやせっかくグルメ、櫻井・有吉THE夜会、輝く!日本レコード大賞などを担当。
2024年にマーケティング部門で視聴データ分析を推進。
2025年7月からプラットフォームビジネス局ゲーム開発室長(現職)。

【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。