高校ラグビーの聖地・花園で(12月)27日に全国大会が開幕します。香川県の代表は高松北高校。去年、県大会の決勝を辞退した先輩たちの思いを背負い、花園での初勝利を目指します。


花園での戦いに向け、練習を重ねる高松北フィフティーンです。目指し続けてきた花園。今年は1年越しの強い思いがありました。


(高松北 鈴木開成主将)
「出られるチャンスがあったのに、けがで出られなかったというのは悔しいと思いますし、一緒に戦ってるのは自分たちだけではなく先輩たちの思いもあると。みんなで何回も確認しあって日々取り組んできました」
香川県大会決勝の相手は坂出第一。実は去年の決勝戦でも戦う予定でした。しかし、選手のけがにより高松北は決勝戦を辞退。その悔しさを胸に挑んだ今年は見事香川県の頂点に…4大会ぶりの花園出場を決めました。

「相手なめてかかってくるのわかっとんや。そこで圧力かけろ!」

これまで13回出場の高松北ですが、花園での勝利はまだありません。悲願の1勝を目指し、チームを率いるのはスタンドオフの鈴木開成主将です。

(鈴木開成主将)
「自分たちの持ち味はタックルなので、相手は大きくて強いんですけど、低いタックルでディフェンスで止めて、そこからのチャンスを狙ってトライを狙っていきたい」
もう一人の中心が全日本ユースキャンプに呼ばれた経験もある普門晃輔選手。足の速さと、突破力を兼ね備えたセンターです。

(センター 普門晃輔選手)
「バックスからしっかり冷静になって、鈴木キャプテンと僕でしっかりコミュニケーションをとって攻撃できたらいいなと」

実はラグビー部の部員は12人、メンバー不足を補ったのは元野球部などの選手です。県大会では持ち前の身体能力で活躍を見せました。

(センター 山川翔大選手・元野球部)
「夏までは甲子園目指して野球部でやってました。野球は9人でラグビーはそれより多い15人でやるので、そこで全員でつなぎながら一つでも多くトライして勝利したい」

突出した力はないものの、チーム一丸となって花園での初勝利を目指します。

(高松北 高木智監督)
「接戦になってなんとかこっちが流れをとってチャンスをものにしたい。全員が中心ということで、全員ラグビーでがんばりたい」


開幕まであと4日、きょう(23日)は壮行会が開かれました。大会初日に大分東明と対戦する高松北、全校生徒の応援を受け必勝を誓います。

(高松北 鈴木開成主将)
「在校生の気持ちとかも背負って自分たちがピッチに立っていると思うので、その思いも汲み取って、自分たちのベストを尽くしてしっかり戦っていきたい」

去年の悔しさを胸に一年間力を蓄えてきた高松北。大舞台での初勝利を目指し花園に挑みます。