園内にある史跡や建造物をめぐり、説明を受ける
途中に、差別や偏見から故郷に戻れない人たちが眠る納骨堂も通ります。
多磨全生園の学芸員が「治っても、故郷の家とか家族の元に帰ることができない人がまだまだいて、亡くなった後も、この納骨堂内で、静かに眠っています。これからも、来た時はここでお参りしていただけたら、ありがたいです」と話します。
また、納骨堂を出たところで音楽が聞こえてくると、学芸員は「後遺症で目が見えない入所者さんが、園内の誰々さんの所に行きたい、という時、例えば、この音を二つ聞いた角を曲がったら行ける、となっているんです」と説明しました。
この他、園内には様々な史跡や建造物があります。
子供の入所者が通った小中学校の跡に建つ石碑や、入所者の逃走を防止する堀を入所者自らで掘った時の残土を積み上げ、登って遠くの故郷に思いをはせた「望郷の丘」。かつて図書館として使われ、文化財に指定されている古い建物などをめぐって、出発点に戻りました。

「さくら公園」では、竹を楽器にして思い思いに鳴らしたり、木の枝で秘密基地を作ったり、木の実や枝でたき火をしたり。
園内には10数年前、民間の「花さき保育園」が移転してきましたが、参加者は園内の自然物を使って、園児が普段やっているように、飾りを作ったり、絵を描いたりしていました。
東村山市によると、この日の参加者は325人。
割と最近、この辺りに引っ越してきたという男性は「息子が花さき保育園に通って、そこのお知らせで知りました。東京の東のほうに暮らしていたので、全生園のことは全く知らなかったです」と話します。
また、隣の小平市から誘い合わせてきたという女性は「きょうみたいに、気軽に来られて、ここにそういう歴史があるんだ、と学んでもらえる場所になってほしいなと思っています」と話していました。














