「世界の果て」が国際政治の“最前線”に

長らく「世界の果て」と呼ばれてきたウシュアイア。しかし、トランプ政権は、この町を南極開発の拠点、海上交通路の要所とみなし、影響力を強化しようとしている。

ウシュアイアでは米中対立に巻き込まれることへの不安が広がる

「北極圏ではロシアや中国の軍事活動への懸念が現実的であり、現時点ではグリーンランドの方が安全保障上の緊急性は高い」とマーティン教授は断ったうえで、こう強調しました。

「中国にとってもウシュアイアは南極開発の重要な拠点だ。世界的な大国を自認するなかで、この場所で存在感を示すことは象徴的な意味を持つ。この問題は単なる地域問題ではない。南極の未来と国際秩序そのものをめぐる覇権争いの最前線となりつつある」

ワシントン支局・大橋純
サンパウロ通信員・山口貴史