秋には海外で日本記録に挑戦するプランも

昨年の別大マラソンで東京世界陸上代表入りを逃したが、今回の結果で27年10月開催のMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ。ロサンゼルス五輪代表3枠のうち1人、または2人が決定)出場権を得た。今回出場を決められたことで、残り1年半を自由に使うことができる。平林は秋の海外マラソンで「タイムアタック」をする計画を持っている。

「大学の間に前田監督にマラソンの入り口を開いてもらい、今も一緒に世界に挑戦しています。今までは(国内の)勝負のマラソンを続けて来ましたが、そこでしっかり結果を出してから海外マラソンにチャレンジしたいと思っていました。今後は(日本記録への)タイムアタックにもチャレンジしたいと思っています。自分の強みは挑戦しているときに、成長を感じられることです」

平林選手

条件に恵まれれば日本記録や、ロサンゼルス五輪代表枠の1つであるMGCファストパスの、2時間03分59秒にも挑戦していく。最終的な目標はロサンゼルス五輪で戦うことだ。東京世界陸上を見に行ったときも、注目したのは世界の戦いだった。

「日本代表の走りよりも、世界の選手がどんな走りをするかに注目していました。沿道で何回も選手たちを見ましたし、国立競技場で胸の差だった勝負もスタンドから見ていました。暑さの中、アフリカ以外の国の選手も戦えていた。コンディション、コースの起伏によっては戦っていけることを直接見ることができました」

大阪マラソンでMGC出場権を獲得して「ひと安心」できたのは確かだが、次に戦うべき相手である外国勢が目の前にいた。「最後は脚がピタッと止まっていました」。次の課題を実感して、再び世界に挑戦していくスタート地点に立った。

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)