世界との比較で見えてくる日本の「停滞」の正体

この「政府債務対GDP比率」をめぐる議論で、積極財政派が特に強調するのが諸外国との「成長の差」です。
アメリカやイギリス、フランス、さらには隣国の韓国といった国々は、ここ30年間で国の稼ぐ力である「分母(GDP)」を約2倍にまで成長させてきました。そのため、これら成長している国々では借金が増えていたとしても稼ぎ=GDPが伸びていることから、債務比率の増大がある程度の範囲内に収まっています。
一方で、日本は同じ30年間、GDPがほぼ横ばいで推移してきました。積極財政派の視点に立てば、もし日本も他国並みに稼ぐ力を倍にできていれば、現在の250%近い比率は(計算上は)120%程度まで半減していたことになります。つまり、日本の財政問題の本質は「借金が多すぎること」ではなく、「稼ぐ力が伸びなかったこと」にあるという分析です。














