「人は置かれた場で変わる」――“リブート”に見る人間の本質

ドラマ『リブート』より

ドラマは中盤に入り、本来の温厚な人格である早瀬が徐々に儀堂に侵食されていくようなシーンも見受けられるように。

丸山さんは、「その姿こそが、人間の本質に近い部分なのでは」と話す。

丸山さんが10年前にアメリカを旅した際に、ニューヨークで聞いた言葉がある。「ニューヨークという街は、ニューヨーカーがニューヨーカーであろうとするから成立する。だから、ニューヨークは特別な街なんだと、あるアーティストの方が言っていたんです。すごく人間の本質を突いていますよね」と、その言葉を、今作の登場人物たちにも重ねる。

置かれた環境に対して“どう振る舞うか”という意識は、裏社会においては「例えばヤクザっぽく振る舞おう、というのと同質の意味を持つ」とし、「“悪徳政治家”や、“優しい殺し屋”という言葉もあります。こうした相反する言葉を組み合わせても成立するように、人間はその時の立場や感情などでも、変わるものだと思います」と、表層だけでない人間の本質について話してくれた。

ドラマ『リブート』より

裏社会と呼ばれる世界で多くの取材を積み重ね、人間の本質にも考えを巡らせる丸山さん。その広い知見が、本作にさらなる重厚感をもたらす。丸山さんが監修した裏社会の“リアリティー”も、今作を楽しむ新たな視点になりそうだ。