去年1年間の特殊詐欺の被害額が1414億円を超え、過去最悪となったことがわかりました。そのうち“ニセ警察詐欺”がおよそ7割を占め、若い世代の被害が拡大しています。

ニセ警察官
「初めまして。千葉県警察本部 刑事部捜査二課 矢口貴史と申します。よろしくお願いします」

これは、千葉県警の警察官を名乗る男と被害者が交わしていたビデオ通話の映像です。男は、ニセの警察手帳を示して被害者を騙し、自分の名前を読み上げるよう要求しています。

ニセ検察官
「大阪地検特捜部検事の石野と申します」

一方、こちらは大阪地検の検事を名乗る男からかかってきたという、ビデオ電話。生成AIにより加工されていて、男が頭を下げた瞬間、それまで見えなかった口のまわりの“髭”が確認できます。

警察庁によりますと、去年1年間の特殊詐欺の被害額は過去最悪の1414億2000万円と前の年のおよそ2倍となり、4年連続で増加しているということです。

なかでも警察官をかたって現金をだましとる「ニセ警察詐欺」が、前の年と比べて大幅に増加し、全体の69.7%を占めました。

被害者は30代がおよそ2割と最も多く、次いで20代となっていて、若い世代の被害が拡大しています。

警察庁は「匿名・流動型犯罪グループ」が関与し、多くが東南アジアなどの海外の拠点で実行役に指示をしているとみて、首謀者の摘発などに向けて対策を強化しています。