自動販売機前での異動告知 配慮を欠いた"公開処刑"

2025年9月30日17時30分頃。上司は、職員を課の執務室向かいにある自動販売機の前に呼び出した。そして「満面の笑み」でこう告げた。
「10月1日から別の課に異動になります」
異動という、本来であればプライバシーに配慮すべき情報を、不特定多数の職員が出入りするオープンスペースで告知する――。職員は「庁舎内の誰に聞かれるかわからないという不安を強く抱いた」と述べている。
上司は「執務室内で告知すると周囲の職員の耳に入るから配慮した」と弁明したが、報告書は「個室や隣接する大会議室もある。適切な場所がありながら、オープンスペースである自動販売機前を選択したことは不適切」と指摘。業務を遂行するための手段として不適当であり、ハラスメントに該当すると認定した。
さらに悪質だったのは、職員の異動理由を外部者に漏らした点だ。9月27日、防災フェスタの準備中、上司は防災センター職員に対し、職員の極めて個人的でセンシティブな情報を、本人の同意なく話していた。その場に職員本人もおり、「センター職員とも気まずい空気になった」という。
第三者委員会は「極めて悪質であり違法性も認め得る」と、最も厳しい表現で非難している。

【後編】「職員が自らの命を絶った」理由…に続く














