飲食店機器の多重リース事件に関与したとして、詐欺罪で起訴されていた男性(61)に対し、大阪地裁が無罪を言い渡しました。

 東大阪市の男性(61)は、リフォーム施工などを手がける会社の経営に関与していた2020年から2022年にかけ、飲食店の運営会社で取締役を務めていた男(43)と共謀し、男が飲食店をオープンさせるのにあたり、その店舗に設置する厨房機器などについて複数のリース会社と“重複”する形で売買契約を結び、1億8千万円以上をだましとったとして、詐欺罪で起訴されていました。

 公判で、男性は「飲食店運営会社の取締役だった男と、詐欺について話したことはなく、自分が詐欺をしているとは思ってもいなかった」などとして、無罪を主張していました。

 大阪地裁(倉成章裁判官)は1月16日の判決で、「男性と、取締役だった男やその秘書との間のLINEの内容などによっても、男性が犯行の全容を理解していたとまでは認められない」としたうえで、「取締役だった男が、男性に多重リースの全容までは明かさず、必要な範囲でのみ協力を求め、利用していたことがうかがわれる。男性に詐欺の故意があると認めるには合理的な疑いが残る」と指摘。男性に無罪を言い渡しました。