“今世紀最大のサプライズ”からの決勝進出
予選最終戦でスイスに敗れた日本は、予選敗退を覚悟し応じていた試合後のインタビューの途中、決勝進出の知らせを聞き泣き崩れた。セカンドの鈴木夕湖(30)は「今世紀最大のサプライズ」と表現した。決勝トーナメントに進出した日本は準決勝で再びスイスと対戦、8対6で勝利し史上初の決勝進出と銀メダル以上を確定させた。そして決勝は平昌五輪の3位決定戦で勝利したイギリスとの因縁の対決。4年前はイギリスが最後の一投でミス、日本が勝利し銅メダルを獲得していた。しかし今大会はイギリスに苦戦、コンシードで敗れ自分たちのカーリングが出来なかったと選手たちは涙した。
“今世紀最大のサプライズ”北京五輪を振り返って
スキップ・藤澤五月(30):泣いたり笑ったり喜んだり悔しんだり、たくさんいろんな感情を抱いたすごい大会だったと今でも感じています。
サード・吉田知那美(30):
五輪がスタートしてから閉幕までいろんな国のメディアインタビューを受けせていただいて、最後は私たちの銀メダルを世界中のリポーターの人たちが、自分の娘たちがメダルを取ったように喜んでくれていて、この17日間は私達もそうなんですけど、そういった世界中のメディアのみなさんを巻き込んで本当にみんなで戦った五輪だと思いますし、国を超えてたくさんの人たちが「頑張ったね」って言ってくれたのが印象的でした。
セカンド・鈴木夕湖:
最初はとても悔しかったんですけど、改めて世界一を取りたい気持ちも強くなりましたし、日本で戦ってきてくれた日本のチームの皆の力で取った日本のメダルだなと思っています。
リード・吉田夕梨花(28):
個性の強いチームで、みんながそれぞれにそれぞれのポジションの役割をまっとうして。氷に乗ってるのは4人だけだったけど、裏でメディアには映らない場所で(石崎)琴美ちゃん、亮二さん(小野寺コーチ)だったり、JDコーチ、そしてトレーナーさん、本当に全員が私たちに勝ってほしくて一生懸命動いてくれていたので、私たちが凄いというよりは周りのスタッフ、サポートしてくれる人の力が本当に何より世界一だったなっていう風に、そんなオリンピックだったなと思います。
フィフス・石崎琴美(43):
本当にアイスに立っている4人が最後の最後まで最後の一投まであきらめず頑張ってくれて、私の睡眠不足もありましたけど、そんな睡眠不足なんて気にならないくらい本当に毎日楽しい日々を送らせて頂きました。