アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバンが、全国の大学に対し女性の大学教育を停止するよう命じたことを受け、国際社会から非難の声が上がっています。

アメリカ国務省 プライス報道官
「女性の大学教育を禁止し、中等教育の門を閉ざし続ける、タリバンの言い訳の立たない決定を米国は最も強い言葉で非難する」

アメリカ国務省のプライス報道官は「タリバンはアフガニスタンの女性に暗く不毛な未来を宣告した」と強く批判。「今回の決定によりタリバンはさらに孤立し、国際社会からの承認はさらに遠のく」と強調しました。

国連 ドゥジャリク事務総長報道官
「女性の積極的な社会参加や女性への教育なしに、どのように国が発展し、困難に対応していけるのか想像しがたい」

また、国連のドゥジャリク事務総長報道官もこう述べ、「タリバンはまた約束を破った」などと非難しました。

国連の安全保障理事会ではこの日、アフガニスタン情勢をめぐる公開会合が開かれていて、イギリスの国連大使は「教育へのアクセスがなければアフガニスタンの繁栄はない」と批判しました。