12月3日、沖縄アリーナで開催されたブレイキンの世界大会「バトルオブザイヤー」。県内外、そして海外からおよそ2900人が集まりました。その日本代表チームに沖縄県出身の2人のダンサーがいます。

糸満市出身のMAHHA(マッハ)さんと、那覇市出身のYA-SU(やーすー)さん。ふたりが所属するのは、日本代表チーム“モータルコンバット”。
大阪を拠点に活動している彼らは来年で結成20年。バトルオブザイヤー出演も5度目と、数多くの優勝経験をもつ、日本のトップチームです。

ふたりは20代で大阪へ渡り、ユニバーサルスタジオジャパンのダンサーとして活躍する中、ダンサー仲間に誘われて、メンバー入りしました。

学生時代は、ストリートでダンスを練習していたというYA-SUさん。当時の思い出の場所へ案内してもらいました。

モータルコンバット YA-SUさん
「この辺で、中学生・高校生の時に、ここでみんなで、沢山練習してましたね。ほぼ毎日来てましたね。学校終わったら、こっちに集まって最終バスの時間まで練習するって感じですね。今みたいに、スタジオ借りて練習というのは当時、そういう環境はなかったので、だからストリートになっちゃうっていうか、こういうところで練習させてもらう形が多かったですね」
「僕たちはスクールがありましたけど、僕たちを教えてくれた先生たちは、当時のダンス番組とかPVとか、ビデオテープを何回も巻き戻しして盗んで、踊りをレベルを上げていくっていう事を、ずっとしてたみたいですね」

大会前日、メンバーが集まり最後の稽古。バトルオブザイヤーは、ダンスによる審査があるチーム戦の大会。『ルーティーン』と呼ばれる、息のあったチームダンスや、『パワームーブ』と呼ぶ、アクロバチックな技を最終確認していきます。

メンバーには、オリンピック強化(指定)選手の姿も。

五輪強化指定選手 TSUKKIさん
「僕もいつもやっている大技の回転やスピードをみてほしい」

世界大会当日。11か国から、世界トップの12チームが集まった「バトルオブザイヤー」ワールドファイナル世界大会。ダンス審査に勝った8チームがトーナメントに進出することができます。

モータルコンバットは、ダンス審査を勝ち進み台湾とのバトルトーナメントへ。MAHHAさんの得意な逆立ち技や、YA-SUさんのきれのあるダンス。そしてチームのオリジナルパワームーブでバトル1回戦を勝ち抜き、見事準決勝へ進出!

準決勝は、大会3連覇中の日本のチーム、フローリアーズとの対戦。さすがの演技をみせたものの、2対3で惜しくもモータルコンバットは敗退。

モータルコンバットをやぶったフローリアーズは準優勝、今年のバトルオブザイヤーは、オランダのチームが優勝を飾りました。

YA-SUさん
「僕は、やっぱりどのスポーツよりも、ブレイクダンスが1番かっこいいと信じてやってきたので、かっこいいと思わなかったらブレイクやらないと思うので、本当にこれから、もっともっとブレイキンをみんな知っていただいて、ブレイキンが好きになってほしいですね」

実は来年2023年のバトルオブザイヤーも日本で開催されることが決定!モータルコンバットの戦いは続きます。