青森県勢の国スポ“メダル第1号”は、フィギュアスケート成年女子がもたらしました。4年後のオリンピックに向けて、リスタートの舞台となった渡辺倫果(わたなべ・りんか)と聖前埜乃華(しょうぜん・ののか)が銀盤で輝きを放ちました。

ミラノオリンピック™を逃して去就が注目されながら、現役続行を表明した渡辺にとってはリスタートを切る舞台。

開幕日の女子ショートプログラムで3位につけて迎えた2月1日のフリー。
渡辺は冒頭のジャンプで回転不足となりましたが、その後は立て直して世界を沸かしてきた華麗な演技を披露します。

ダイナミックなジャンプに加え、スピンをはじめとした繊細なスケーティングでフリーを滑りきりました。

納得の演技とはいきませんでしたが、青森山田高校を卒業して以来“地元”と語る青森県のリンクでショートと合わせて総合4位に入りました。

渡辺倫果 選手
「全日本が終わって、この1か月間、自分自身がスケーティングだったり、向き合ってきた部分はしっかりと点数として今大会で残ることができた。青森県民の皆さまに他の大会も含めて、より良い演技が届けられるように。まだまだ自分自身は伸びしろしかないと思いますので、しっかりやっていければと思っている」

その渡辺とともに県代表としてリンクに立った、八戸市出身の聖前は、前日のショートプログラムの勢いそのままに、冒頭のジャンプで「トリプルサルコウ」からの「ダブルトーループ」のコンビネーションを成功させると、その後も安定した演技を披露。フリーの自己ベストを更新する会心の演技で総合9位となりました。

聖前埜乃華 選手
「ここまでがんばってきたこと全てが最後報われた気がして涙が出てきた。歓声を浴びるたびにすごくパワーが湧きあがってくるのを感じながら、それを力に最後まで滑り切った。倫果ちゃんと2人で喜びを分かち合いたい」

2人のスケーターが銀盤で輝きを放ち、都道府県別で青森は3位に。
今大会“メダル第1号”となりました。

次世代のヒロインもリンクで舞いました。
少年女子フリーでは、工藤緒心(くどう・つぐみ)が8位となりました。

八戸工大一高校の工藤は、今シーズン全日本ジュニアにも初出場するなど着実に力をつけ、ショートプログラムでは8位につけて勝負のフリーに臨みました。

工藤はエメラルドグリーンの衣装に身を包み、軽やかで伸びのあるスケーティングで観客を魅了します。重厚感のある曲を、表現力豊かにリンクで表現しました。

工藤緒心 選手
「ノーミスはできなかったけれども、自分なりには良い演技だったので、自分のベストな演技ができたところがうれしいので、そこに結果がついてくれば、支えてくれた周りの方にも感謝の気持ちを伝えられるといいなと思います」

フリーで自己ベストを更新して、ショートと合わせて147.26点で総合8位。地元のリンクで感謝の滑りを見せ、大きな歓声を胸に刻んで次のステップを歩みます。

フィギュアの少年男子は、2日に初日のショートプログラムが行われ、全日本ジュニアなどで活躍する堀野伊織(ほりの・いおり)が登場しました。

フィギュアスケート少年男子の注目は、八戸工大一高校の堀野伊織。3年連続で全日本ジュニアのリンクに立った次世代のホープです。

地元開催の声援を受けた堀野は、冒頭のジャンプを成功させると、音楽に合わせて表現力豊かで妖艶な大人の演技を披露します。

終盤のジャンプで転倒するなどして得点は57.63で、ショートは14位での発進となりました。

堀野伊織 選手
「明日のフリーでは今回失敗したトリプルループとスピン、そして自分自身が楽しめる演技をして、観客の皆さんもいろいろな人に届く演技を目指してがんばりたい」

県勢もう1人の、八戸学院光星の田名部飛至也(たなぶ・としや)は、45.35の27位で、24人が進む決勝には届きませんでした。